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楽天イーグルス 小深田大翔は決しておごらない。「三井ゴールデン・グラブ賞で自信がついたわけでもないんです。さらに高めていかないと」

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高い守備力と俊足が評価され2020年にドラフト1位で楽天イーグルスに入団した小深田大翔選手。その期待通り、2023年には盗塁王を獲得し、2024年には守備の名手に贈られる三井ゴールデン・グラブ賞も受賞した。しかし攻守でチームに欠かせない存在となったいまも、決してタイトルにおごることはない。向上心を持って練習を重ねる姿にチームの明るい未来が重なって見えてくる。

※この取材は2025年2月の春季キャンプ時に行われたものです。

――昨シーズンはセカンドのレギュラーとして134試合に出場し、三井ゴールデン・グラブ賞を獲得。それでも春季キャンプでは全体練習後に個別で守備練習に取り組む姿が見られました。どういったところに課題を感じていますか?

「ずっと獲りたかった賞なのでうれしい気持ちはありましたが、三井ゴールデン・グラブ賞で自信がついたわけでもないんです。さらに高めていかないといけないと思っています。そのために春季キャンプでは無駄な動きをなくすことを意識して練習していました。昨年も併殺を狙えた場面で一塁走者がギリギリセーフになってしまうこともあったり、球際の部分に課題を感じていました。ここでアウトを取っておけばチェンジ(攻守交替)だった、点数が入らなかった、ということもあるので、そういったギリギリのところをアウトにできれば勝利にも繋がっていくはず。試合では一瞬のプレーが明暗を分けますからね。無駄な動きをなくし、確実性を高めていけるように取り組んでいます」

――セカンドで輝かしい結果を残しましたが、それまでは入団以来ずっとショートを守られていましたよね。ポジションが変わったことによる、守備での違いや気持ちの変化はありましたか?

「感覚的にはセカンドの方がしっくりきています。併殺する際にはほかのポジションよりも逆の動きが入ってくるのでプレー面での難しさもあるのですが、それもまた魅力なのかなと」

――2023年に盗塁王を獲得されたこともあり、足を活かしたプレーにも期待が集まっています。走塁の面で強化していることはありますか?

「足が武器ではありますけど、塁に出ないことには走ることもできませんから。まず強化すべきは打撃と出塁率。毎年の課題ですね。盗塁王はもちろん今年も目指しています」

――打撃面ではどんなことに取り組んでいますか?

「昨年はいろいろと試す中でスイングの軌道がなかなか合わなくなってしまったので、いまは自主トレで股関節の動きや使い方を見直し、2〜3年前に近いところに戻しているところです。気持ちとしては、野球をはじめたころの形に近い感覚でバットを振っていますね」

――守備、走塁、打撃と注目ポイントはたくさんありますが、ご自身としてはファンにどのようなプレーを見せたいと思っていますか?

「やはりチームに勢いを与えるプレーをたくさんできればいいですね。僕が塁に出てチャンスを作っていきたいです」

――守備の面では宗山塁選手が加入し、あらたに二遊間を組むことになりました。宗山選手の印象はいかがですか?

「すごく守備がうまいです。ルーキーですのでポジショニングの部分などは二遊間でもっと話しながらやっていく必要はありますけどね。昨年は村林(一輝)と二遊間を守りましたが、いろいろな選手と組むことで自分の引き出しも増えていくので、宗山の活躍を僕自身の成長にもつなげていきたいです」

――小深田選手はどんな選手像を理想としていますか?

「怪我をせず常にグラウンドに立つ、いつも試合に出ている選手ですね。僕は兵庫県出身ということもあり小さいころは阪神ファンだったので、鳥谷敬さんや金本知憲さんみたいに試合に出続けて活躍する選手にずっと憧れてきました」

――syncSPORTS by Rakutenでは「スポーツとともに、もっといい未来へ」というテーマで記事をつくっています。小深田選手がいま思い描く「もっといい未来」とはどんなものですか?

「子どもたちがスポーツにもっと興味を持ってくれることですね。僕自身、それが1番うれしいです。シーズンオフに野球教室に参加したときにも、『もっといっしょに野球をして、この子たちに野球の楽しさを伝えていきたい』と思いました。もちろん、その子たちがみんな楽天イーグルスのファンになってくれたら言うことなしですが。まずは1度、ぜひ楽天モバイルパーク宮城に来てみてほしいです。スタジアムで見る野球の迫力は格別ですよ!」

インタビューで話してくれたその言葉どおり、シーズンに入ってからの小深田選手は守備、打撃、走塁とさまざまに奮闘中。コンスタントにヒットを積み重ね、塁に出れば果敢に盗塁を狙うその姿がチームに勢いを与えてくれていることは間違いない。

TEXT:Chiharu Abe
PHOTO:Yuki Nara
EDIT:Yohsuke Watanabe(IN FOCUS)

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